9.8 場所を変えて覚えると暗記効率が1.5倍
更新日 2021年5月23日
場所を変えて覚えると暗記効率が1.5倍
1978年と古い論文ですが、アメリカのウィスコンシン大学でこんな実験がされました。
大学生を2つのグループに分けて、40個の英単語を暗記してもらう。
グループ1は1ヶ所だけで覚えて、
グループ2は途中で場所を変えて2ヶ所で覚えた。
(※正確には2つの場所をAとBとするとAA、AB、BA、BBと4つのパターンで実験した)
覚えた40個をできるだけ書き出してもらうと、
同じ場所で覚えたグループ1は平均40%しか書き出せなかったのに対し、
場所を変えたグループ2は平均で61%も書き出せた、
という結果でした
なぜ場所を変えた方が覚えられたのか、詳しい理由は分かっていません。
仮説で申し訳ないですが、場所と記憶がリンクして、場所の記憶を手がかりに単語を思い出す、ということがあるのかもしれません。
(いわゆる『場所法』といわれているものに近いものかもしれません)
たまに場所を変えて勉強してみる
いきづまったら、気分転換も兼ねて、家、塾の自習室、カフェなどと場所を変えて勉強してはどうでしょうか?
家の中だとしても、机だけではなく、たまにソファやリビングなどで勉強してみるのもいいかもしれません。
また東大生に話を聞く中では、部屋の中を歩き回りながら暗記すると覚えられるという人もいました。
ただし好みの問題でもあるので、試しにやってみて、もし自分に合うと思ったら採り入れてください。
本コラムのまとめ
- 場所を変えて暗記した方が、同じ場所で暗記するより、暗記の効率が1.5倍上がったという実験データがある。
- 場所を変えて勉強することで覚えやすくなる可能性があるが、個人差もあるので、試しにやってみて、効果がありそうだったら採り入れてほしい。